2010年10月04日
凱旋門賞 回顧
「あぁ！勝った…」
最後の直線で思わず口をついた一言。抜け出すときの脚色をみてこれは貰ったと思えた。しかしその後内にいたワークフォースに並びかけられ差されてしまう。
今度は「差せ！差せ！差せ！差せ！差せー！」の連呼。
差された後も差し返しに行ったのはエルコンドルパサーと一緒。しかし抜かせなかった。今度はクビ差まで迫ってのゴールイン。
タラレバを言えば直線手前での不利でしょうか。アレさえなければ最後差していたかも？いやその前に差されなてなかったのかも。しかしそうだとしたら相手も更に伸びていたのか？こういうタラレバを言える着順というのも凄い事ですよね。
借り柵を外し馬場のいいところ（と言っても日本のグリーンベルトより遥かに広く全馬が入れるほどの広さのようですが）に１９頭が密集。団子状態になればあの程度の不利は仕方なしか。
実際ヴィクトワールピサに至っては最初の位置取りで既に勝負にならなさそうなポジションに追い込まれてしまいましたし…。
勝ち切るには実力もさることながら運も必要なのかもしれません。多頭数で行われていた時代の日本ダービーのように。ただ逆に言えば運さえあればひょっとして…というところまでは辿り着きました。
それがわかっただけでも嬉しい気持ちにさせられます。
１９６９年にシリウスシンボリが挑戦したのが第１歩なら、１１年前のエルコンドルパサーが２着に来たのが２歩目。
今回は同じ２着ながらも更に１歩前進。
エルコンドルパサーが挑戦したあと、それまで約３０年間で３頭しか挑戦していなかった日本馬の挑戦が劇的に増えました。２０００年以降今年の２頭で６頭目の挑戦。日本のチャンピオンホースなら通用するかも？という雰囲気をエルコンドルパサーは作ってくれました。
そして今年のナカヤマフェスタ。国内でも人気薄でＧ�気鬘云，靴燭世韻妊船礇鵐團�ンホースと呼ぶにはまだまだ早い状態での挑戦。それでもプレップレースを使うなどしっかりと準備をすることで結果を出せた。
国内で確固たる実績を積み上げてからじゃなくてもいい。むしろ国内でチャンピオンになってからでは遅いんじゃないの？とすら思える。
実際、国内だけで走っても２年連続年度代表馬になるような馬って殆どいませんしね。それどころか同一Ｇ�杵�覇も難しいのが実情ですし。
またエルコンドルパサーやディープインパクトのようなデビューから連戦連勝するような馬じゃなくてもいい。適性さえあれば十分勝負になることがわかった。
まぁナカヤマフェスタという馬が１０年に１度、２０年に１度のお馬さんの可能性も勿論あります。
でも、この馬のお陰で凱旋門賞挑戦へのハードルは確実に下がるんじゃないかと思われます。
今後、こんなところで負けてるようじゃ凱旋門賞なんていってられん！みたいな回避の仕方が少しでもなくなるのなら嬉しい。
またヴィクトワールピサのように３歳で挑戦する馬が増えてくれれば嬉しい。
もう多分手が届くところまでは来てますからね！あとは挑戦し続けるだけ。来年はどんな馬が挑戦してくれるのか？今から楽しみです。
最後に両陣営ともホントにお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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この記事へのコメント
最近競馬でここまで興奮したのは久しぶりかもしれません。いいレースでした。
正直、ナカヤマフェスタ陣営が挑戦を発表したときは「目を覚ますべき」と冷ややかな目で見ていました。今はすみませんの一言しかありません。
ここ数年日本馬は海外で不振でしたが、今年はドバイでもいい感じでしたし近いうちに吉報が聞けるかもしれませんね。これからもガンバレ日本馬！
陣営は超本気でしたねぇ。そして直線では観てた僕も本気で勝てると思いました。
ゾクゾクしましたよ。素晴らしいレース、素晴らしい挑戦でしたね＾＾
ドバイＷＣ、ＢＣクラシック、凱旋門賞で近い将来に快挙があるような期待が持てました。
もうホントに向こうでやっても差は殆どないように思います。あとは臨戦過程や準備の仕方。
失敗しても経験は必ずプラスになりますしね！どんどん挑戦しに行って欲しいと思います。
次はＢＣですね！期待して待ちましょう＾＾
