2011年05月01日
天皇賞(春) 回顧
1、2番人気は飛んでも終わってみれば4歳馬。
層の厚さは半端ないですねぇ。
しかしまぁ、その4歳勢の中で距離が長いと思ってあえて消した2頭で決まるとは…。これ以上はなかなかない完璧なハズレ。素直に参りましたデス。
天皇賞(春) 予想
1着−ヒルノダムール
2着−エイシンフラッシュ
3着△ナムラクレセント
4着−マカニビスティー
5着−トウカイトリック
6着◎マイネルキッツ
8着〇ペルーサ
9着△ジェントゥー
11着△ローズキングダム
13着▲トゥザグローリー
初めの1000m通過は64秒2。ゲシュタルトがドスローに落として逃げていましたがあまりにも遅すぎたようで、最初のスタンド前でたまらずコスモヘレノスがハナへ。ただそれでもまだペースは上がらず。なんと今度はトゥザグローリーが1コーナーで先頭に…。好位に付けられる脚質が災いしましたかね。どんなに遅くてもハナには立ちたくなかったハズですが…。
ただ掛かり気味にハナに立ったとはいえ先頭に立ってからは折り合いはついてるようにも見えました。ペースも上げずじっくりと脚を溜めながら逃げてたハズなんですが。。
向こう正面でトドメ。なんとなんとやや出負けしていたナムラクレセントが一気にハナに!和田騎手の“そんなに楽に逃がすかよ!”といった心意気でしょうか?ペースが落ち着いてアガリだけの競馬になれば中距離馬でもある程度誤魔化しがきくんでしょうけどね。先頭が次ぎ次ぎと入れ替わる乱ペースにより、好位で脚を溜めていた有力4歳馬にスタミナ切れを起こさせました。
直線でもマイネルキッツを捻じ伏せ、早めに突き放しにかかる理想的な競馬をしましたが最後は潰せなかった4歳馬2頭に交わされ3着。
前にいた4歳馬を潰し自分は3着に粘るのですから大した騎乗。和田竜二騎手恐るべし。そして1、2、4番人気の有力馬が沈んだにも関わらずきっちりワンツーフィニッシュで終えた最強4歳世代。恐るべし…。
勝ったヒルノダムールは中団やや前目にいましたが内で自分のペースを守りながらじっくりと脚を溜めていました。藤田騎手も勝利ジョッキーインタビューで言われてましたが距離はベストではなかったと思います。恐らくそれが頭にあったからこそ距離ロスもなく回り直線の末脚に賭ける競馬。藤田騎手らしい1発狙いが炸裂。素晴らしい騎乗。
そして2着エイシンフラッシュ。こちらも脚を溜め直線に賭ける競馬。向こう正面でフォゲッタブル、ジャミールに外から交わされても連れて上がって行こうとはせずギリギリまで仕掛けを我慢。ワンテンポ遅らせて追い出しています。普通一緒に行っちゃいますからねぇ。さすがは内田騎手といったところ。
こういう騎手の駆け引きや作戦が結果に出やすいのが長距離レース。やっぱり天皇賞(春)は面白い。
さて。今日は自分から勝ちに行こうとしたのか、ただ単に掛かっただけか?好位に付けすぎて沈んだトゥザグローリー、ローズキングダム、ペルーサの3頭も今日の敗因は明らか。ベストに近い2200mという距離なら巻き返してくれるはず。ただ、ローズキングダムとトゥザグローリーに二桁着順という戦績が残っちゃうのは残念ですけど。。
また今日結果を出した2頭ヒルノダムールとエイシンフラッシュもベストは恐らく2000m前後。宝塚記念は今日の面子にブエナビスタ、ルーラーシップ。もしかしたらヴィクトワールピサまで加わり各々ベストに近い距離でのガチンコ勝負。
どんな競馬になるのでしょうか?そして何が勝つのか?
今から2ヶ月後が待ち遠しい…。
最後に昨日死んでいたサクラバクシンオー。ご冥福をお祈りします。
今日は過去の天皇賞(春)の映像でも観てお酒を飲もうと思っていたんですけど、急遽スプリンターズSに変更して偲びたいと思います。
日本の短距離界を競走馬としても種牡馬としても引っ張ってきてくれた名馬に合掌。
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この記事へのコメント
天皇賞春は入れ代わりが多くヒヤヒヤドキドキのレースだったと思います。
最後の直線、エイシンフラッシュの伸びに驚きました


大変おもしろいレースでした。
現場で見ていて先頭が入れ替わるたびにざわめきがおきていました。
スローで誰も動かないレースはこりごりなのでこういうレースは大歓迎です。馬券は大ハズレでしたが、いいレースを見れたので満足しています。和田騎手を特に褒めたいです。
サクラバクシンオーは僕は現役のときを知らないのですが、勝ったレースとか見たらすごいですね。強すぎです。
種牡馬としても成功したサクラバクシンオーに合掌。
偶然見つけたのですが、
こちらのページで内容が盗まれています…
http://ameblo.jp/yoshiwing1/entry-10878649243.html
積極的なレースで自らが動いた和田騎手に拍手!
しかし人気が薄い方の四歳馬が1、2着とは(苦笑)
競馬はやってみないと解らないものですね〜
四歳馬強い〜ホンマに宝塚記念が盛り上がりますね、各馬の無事も祈ってます。
今回の馬券は僕にはどう転んでも無理な結果でした。何てったって連対した2頭を自信満々で切ってますからね(笑)仕方ないと思って切り替えていきましょうか^^
ナムラクレセントは出遅れが勿体なかったですね。でもそれ以外は僕は100点満点だったかなと(ナムラの馬券買っていた方はまた違うかもしれませんが…)。
エイシンフラッシュとヒルノダムールは個人的には中距離馬だと未だに思ってます。距離持ったのは乗り方かなぁと。ただフラッシュに関しては母系にドイツの重い血統が入ってるので血統的にも持つと考えてる方も結構いるんですよね。
案外持つのかも!?
最高でしたよね^^
この緩い流れなら行けぇ!という判断で和田騎手は乱ペースに持ち込んだ訳ですし、騎乗馬の持ち味であるスタミナを生かした好騎乗だったと思います。ただまだ差してくる4歳馬が2頭もいたことは和田騎手も予想外だったでしょうねぇ。
サクラバクシンオーは僕がスプリンターというのを初めて認識した馬です。今でもJRA賞ではそうですが短距離馬っていうのは一括りにされていましたし、今ほど距離体系も整備されてませんでしたからね。ノースフライトとの対決で同じ短距離馬でも全然違うんだなと感じました。
バクシンオーのスピードが今後も繋がっていくことを祈りたいです。
いつも訪問頂きありがとうございます^^
リンク先みてみたらまるっとそのまま使われちゃってますね(笑)
コメ欄もないようですし…。文句言うためにアメーバ会員になるのもシャクですし…。
まぁいい加減な文章じゃ相手も盗む気にもならないでしょうからね。今回はちゃんとした良い回顧が書けたんだなと思うことにします^^
面白いレースでした^^
もしかしたら、人気がありすぎたのが問題だったのかもしれませんね。当たり前ですが潰れた馬は完全に勝ちに行ってましたから。
一方で飛んできた2頭は前が残ったらしゃあないといった決め打ちに近い騎乗。距離に不安があったことが逆にプラスに働いたのかもしれませんね。
宝塚記念はこのまま無事に行ってくれたら昨年のダービー以上に盛り上がる面子になりそうですね!
僕は何が勝つかだけじゃなくて、ファン投票がどういう順位で決まるのかすらもう賭けたい気分(笑)