2012年10月29日
ロジータの孫サンライズバードが大外一気で新馬勝ち!
今年の3歳牡馬、牝馬の3冠レースはステイゴールドとディープインパクトの2頭の産駒だけで全て制覇。
昨年も6レース中4レースをこの2頭の種牡馬の産駒で勝利。特にステイゴールドは牡馬クラシックで強く、牝馬3冠はディープインパクトが強いという印象ですが、何しろこの2頭の種牡馬が圧倒的。
今年の2歳世代もディープ産駒からは良さそうな馬がゾロゾロゾロと出始めていますし、ステイゴールド産駒は1頭で勢力図を買えちゃう爆破力あり。あの馬の全弟もデビューを控えております。下手すると来年も…。
2頭の種牡馬の争いもそれはそれで面白いんですが、いろんな種牡馬の子供が走るからこそ競馬は面白い。
今年の2歳は既にキングカメハメハ産駒のコディーノ。シンボリクリスエスからもシーザリオの息子エピファネイアと非SS系から超大物候補が出ていますが、先週は更にタニノギムレット産駒からサンライズバード。そしてジャングルポケット産駒からはダービーフィズ(PO馬)が好内容で勝ち上がりました!
SS系がいないとつまらないけど、SS系だけでもツマラナイ!まぁこの4頭も母父はSS系なんですけどね。
来年のダービーは2頭の種牡馬で掲示板独占されるようなことがないように他の種牡馬の産駒にも頑張って貰いましょう!
4回東京8日(10月27日)新馬 芝1600m
ヒラボクディープ・・・★★★
母父Storm Catのディープインパクト産駒です。ドスローな流れを逃げ馬の直後、好位馬群の内で脚を溜めながらの追走。コーナーワークも利用し3、4番手で直線に向くと馬群を割って難なく抜け出した。抜け出すまでは位置取りの良さもかなり味方をした感じですが、抜け出した後の伸びも良く後続馬の追撃もあっさり完封してみせた。レースセンスよく瞬発力も上々、レースのペースが上がってもパフォーマンスが落ちないようであれば上のクラスでも楽しみです。
4回東京8日(10月27日)新馬 芝1400m
プリンセスカママル・・・★★★
内枠からスタートを決めると3番手を追走。1400mでもゆったりとした流れで直線での瞬発力勝負に。ペースがペースでしたので前の逃げ馬も余力十分、最後まできっちりと伸び切っていた為になかなか差は縮まりませんでしたが、ラスト100mで鋭い伸びを見せゴール前できっちり差し切った。今回は先行しましたが相当末脚が切れそうなタイプなので追い込む競馬もできそうです。
4回東京8日(10月27日)未勝利 芝1600m
ヒシラストガイ・・・★★★
ヒシアマゾンの息子です。父はCorinthian。最内枠から好スタートを決めると道中は好位の内、3番手を追走。直線では逃げて突き放しにかかる2着馬をただ1頭ジワリジワリと追い詰めて行き、ラスト100m付近で交わして突き抜けた。初戦Sペースの瞬発力勝負で切れ負けしているのである程度アガリの掛かる流れになってくれたのも幸いしたのかも。
4回東京8日(10月27日)未勝利 芝2000m
ダービーフィズ・・・★★★★★
全姉アプリコットフィズ、半兄クレスコグランド。叔父にはマンハッタンカフェがいる良血馬。1頭離して逃げる展開でしたがスタートでやや遅れ道中は後方2番手からの追走。直線では大外から一気に脚を伸ばしラスト1Fでは早くも2番手集団の先頭へ。あとはバテた大逃げ馬を楽々と交わし去り2馬身半差で突き抜けた。末脚勝負になった2番手集団をラスト1Fでとっ捕まえる加速の速さ。初戦でも半端ない末脚を使ってましたが瞬発力は重賞でも楽に通用するレベル。全姉がちょいとムラっぽいというか安定しない馬だったのでその辺りはちと心配。
4回京都8日(10月27日)萩S 芝1800m
インパラトール・・・★★★+★
最内枠でしたが序盤は無理せず道中は中団の内で脚を溜めながらの追走。コーナーでもロスなく内から差を詰めて行き直線に向くと、内ラチ沿いから豪快な伸びを見せあっさりと突き抜ける。前走同様に非常にパワフルな末脚!初戦はエンジンの掛かりが遅い印象でしたが今回は反応も速かった。力の要る馬場はめちゃんこ得意そうなので、あとは速いアガリの競馬にも対応できるのならば文句なし。もしかしたら相当強いかも?
4回京都8日(10月27日)新馬 芝2000m
テイエムダイパワー・・・★★
アドマイヤジャパン産駒で母父はグラスワンダー。最内枠から軽く押して行き楽々ハナへ。ゆったりとした流れに落としてレースを進める。Sペースの新馬戦でも3〜4コーナーからペースがグッとあがることが多いんですが、ペースは上げず後続をトコトン引き付けて直線へ。まんまと展開が嵌り直線では前3頭だけの争いになるとしぶとく伸び切り2頭の追撃をクビ、クビ差で際どく押し切った。かなり恵まれた展開、最後も差を詰められており上のクラスでと言われると…?
4回京都8日(10月27日)未勝利 芝1400m
エーシンサファイア・・・★★★★
母父Mr. Prospector、Giant's Causeway産駒のマル外です。好スタート、ダッシュというか普通に追走するスピードが非常に速い。鞍上は押さえて行きたい感じにもみえましたがスピードの違いでハナに立つと2頭併走するような形でレースを引っ張る。直線手前から追い出すとあっさり併走馬を突き放し1馬身ほどのリードで直線へ。その後は楽々後続を突き放し最後は抑えて2馬身半差の大楽勝。相当スピードがある馬、1800mデビューでしたが1400m〜1600mあたりでスピードを生かす競馬が合いそうです。
4回京都8日(10月27日)未勝利 芝1600m
アーマークラッド・・・★★★
母アルーリングボイスのアグネスタキオン産駒。デビューから2戦は1200m、その後の2戦は1800m、そして今回は1600m戦での初勝利。好スタートから軽く追ってハナを主張。マイペースでの逃げを打ち、ギリギリまで後続を引き付けて直線へ。余力たっぷり1馬身ほどのリードで直線に向くとジワリジワリと2番手追走馬を引き離し1馬身半差で逃げ切る完勝。展開に恵まれた感はありますが先行してしぶとい脚を使えるタイプ。
4回新潟5日(10月27日)きんもくせい特別 芝1600m
ゴットフリート・・・★★★★
スタートは決まりましたが直ぐに控える、1頭が離して逃げる縦長の展開もお構いなし。自分の競馬に徹して後方3番手からの追走。直線では大外から溜めていた末脚が爆発。直線半ばで早くも先頭を捕らえると、そこからゴール前では差し返してきた内の2着馬との激しい叩き合い。着差はハナ差も最後はきっちり捻じ伏せる感じでゴールイン。力の要る馬場も得意そうと初戦書いた馬なんですが、こういう馬場でも切れますねぇ〜!今後の活躍が益々楽しみなローエングリン産駒です。
4回新潟5日(10月27日)未勝利 芝1200m
ハプスブルク・・・★★
スタートでやや遅れましたが道中馬群の中から直ぐに追い上げ中団前目を追走。コーナーでも内から徐々にポジションを上げて行き、逃げ馬とは2馬身差で直線へ。直線では内から押し上げていた為に出しどころがない様にも見えましたが…。逃げ馬とラチの間の狭いところにこじ開けるように突っ込んで行き前を交わした。最後は外から2着馬も伸びて来ていましたがクビ差で凌いでのゴールイン。序盤の出遅れを道中で挽回しながら最後まで伸び脚は鈍らずは凄い!ただコース取りが1番の勝因のようにも思える。
4回東京9日(10月28日)くるみ賞 芝1400m
ワキノブレイブ・・・★★★
ポンと好スタートを切りましたが直ぐに控えて中団の内で待機。コーナーでもロスなく内々を回し直線に入ると馬群に包まれ前が壁になりましたが、強引に外に持ち出し進路を確保すると馬場のど真ん中から力強く脚を伸ばした。馬体重はそれほどでもないんですが、いかにも短距離馬といった感じのパワフルでスピード感のある末脚。ここまで1400mを3戦走っていますがマイルより1200、1400mが良さそうなタイプに見えます。
4回東京9日(10月28日)新馬 芝2000m
アイズオンリー・・・★★★
母父Petionville、芦毛のネオユニヴァース産駒です。スタートはややゆったり目も道中盛り返して行き中団前目の馬群の中から追走。5、6番手で直線に入ると内の先行勢を目標に力強い伸び脚でジワリジワリと脚を伸ばす。更に外から差してきた2着馬には一旦交わされたものの、内からしぶとく差し返しこれを捻じ伏せた。内から突き抜けた馬には届きませんでしたが、この馬が降着になり繰り上がっての優勝。エンジンの掛かりがちょいと遅く上のクラスの瞬発力勝負では切れ負けしそうな感じも。
4回東京9日(10月28日)未勝利 芝1800m
ケンブリッジサン・・・★★★★
父フサイチホウオー、母父マーベラスサンデー。サンデーサイレンスの3×3のインブリードが入ってる馬です。好スタートを切ると他に行く馬もおらず無理することなくハナに立つ。マイペースで脚を溜めながらの逃げでしたがペースはさほど遅くはなく後続馬は追走でもちょいと脚を使った感じ。1馬身ほどのリード、抜群の手応えで直線に向きラスト2Fから追い出されると、後続をグイグイ突き放し4馬身差の大楽勝。逃げてアガリ最速、これでは他馬は手も脚も出ません。
4回京都9日(10月28日)新馬 芝1600m
サンライズバード・・・★★★★★
タニノギムレット産駒で母父SS。祖母はあのロジータという血統です。スタートは煽ってしまい最後方からの競馬。道中外からポジションを押し上げるも3〜4コーナーではまだ後方3、4番手、しかもだいぶ大外を回っていましたが…。直線に入ると外から1頭全く違う脚色で一気に前を捕らえてしまう。やや展開と馬場も嵌ったのかもしれませんが、大外を回しておきながらも驚異的な末脚。時計の出る馬場でもパフォーマンスが落ちないようであればクラシックでも!と思える好素材です。
4回京都9日(10月28日)新馬 芝1200m
フィールドメジャー・・・★★★★
少頭数8頭立ての競馬。好スタート好ダッシュから内の馬を行かせてこれをピッタリとマークするように2番手を追走。そのまま直線に入るとそのマークしていた馬との追い比べになりましたが、いつでも楽に抜け出せそうな抜群の手応え。追い出されると手応えどおりの伸び脚をみせ、あっさり抜け出し突き離した。馬場が馬場なので時計も平凡、頭数も頭数なので試金石は次走以降になりそうですが終始余裕たっぷりでこの面子とは力が1枚違う内容。
4回京都9日(10月28日)未勝利・牝馬 芝1600m
ウリウリ・・・★★★
ディープインパクト産駒で母父フレンチデピュティ。内枠から好スタート。ハナにも立ちそうな勢いで馬もやや行きたがりましたが何とか抑えて外の馬を行かし3番手の内に待機。直線入り口で上手く外に持ち出し前2頭に並びかけに行くと、3頭で後続を引き離しての叩き合いに。内の2頭も良く伸びてはいましたが余裕たっぷりに捻じ伏せて抜け出した。母父の影響からかこういう力の要る馬場も合ってそうな雰囲気です。
4回京都6日(10月28日)未勝利 芝2000m
クラウディオス・・・★★★★
母は福島記念勝ちのオーバーザウォール。叔父にインティライミがいるネオユニヴァース産駒。道中は一塊の先団馬群の後方を追走。馬場の割にはペースも速く消耗戦のような流れで3〜4角では手応えが怪しくなる馬が続出していましたが、この馬は馬群の中から力強く押し上げて行く。直線では馬群を割るように力強い末脚。血統からもこういうタフで力の要る競馬は得意そうですが、そのまんまのイメージどおりパワフルに伸びて捻じ伏せた。初戦では速いアガリも使っており高速決着にも適性はありそう。上のクラスでも楽しみな存在です。
4回新潟6日(10月28日)未勝利・牝馬 芝1600m
レッドマニッシュ・・・★★★
スティンガーの娘、母父SSのシンボリクリスエス産駒です。スタート後に直ぐに控えると後方2、3番手の外目から追走。そのままじっくりと脚を溜め直線に入ると大外からグングン脚を伸ばしラスト2Fの時点で先頭集団に並びかける。そのままの勢いで横一線の追い比べを制し最後は1馬身1/4突き抜けた。3戦目でようやく本領発揮といえるパフォーマンス。これなら府中に戻ってもいい脚が使えるかも?
4回新潟6日(10月28日)未勝利 芝1400m
マンドレイク・・・★★★
ゲートはやや失敗気味に見えましたが二の脚がめちゃんこ速くスーッとハナへ。途中で内の馬に来られるとすんなりとハナは譲り2番手を追走する。直線に入ると早々にハナを奪い返しすぐさま2馬身ほどのリードをとって押し切り態勢に。最後はやや一杯になりながらもしぶとく伸び切り1馬身1/4差で押し切った。ここまで5戦して2着3回の安定勢力でしたがようやく順番が回ってきて卒業。スピードを生かしてしぶとく粘りこむタイプの馬です。